臨床神経学
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3 免疫性神経疾患の新しい展開:脳から自律神経障害まで
自己免疫性自律神経節障害 autoimmune autonomic ganglionopathy
中根 俊成
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2013 年 53 巻 11 号 p. 1071-1073

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抄録

Autoimmune autonomic ganglionopath(yAAG)は比較的新しい疾患概念である.一次性自律神経性ニューロパチー患者血清における抗ganglionic acetylcholine recepto(rgAChR)抗体の検出により,AAGと呼称されることが一般的となっている.
われわれは本邦ではじめて抗gAChR抗体の測定系を確立した.サブユニット毎の測定が可能であり,定量性を有する測定系である.この測定系確立以降,全国からの抗体測定依頼を受ける態勢を整備した.現在,抗gAChR抗体測定を含んだAAGの臨床像解析と,自律神経障害を呈するAAGなどの神経疾患にこの抗体が関与する可能性についての検討を進めている.

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© 2013 日本神経学会
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