主催: 日本LCA学会
ヒートアイランド現象は既に顕在化しており、熱中症やエネルギー消費量の増大など社会に影響を与えているが、具体的にどの程度問題なのか判断するデータがない.以前より、私たちの研究グループでは、日本版被害算定型環境影響評価手法の枠組みを利用し、ヒートアイランド現象のもたらす様々な被害を同じ指標で評価するための研究を進めてきた.ヒートアイランド現象の一つに夜間気温の高温化が挙げられる.既往の調査では,温暖化に伴う問題として,「眠れない」を訴えた人の割合が最も大きいことが明らかとなった.そこで本研究では、LIMEの枠組みを用いて睡眠障害及び電力量増加に伴う環境影響について保護対象ごとに比較検討することを目的とする。