Medical Mycology Journal
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総  説
ヒト皮膚常在真菌 Malassezia の菌叢解析に関する up to date
杉田 隆張 恩実田中 貴文西川 朱實田嶋 磨美坪井 良治
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2013 年 54 巻 1 号 p. 39-44

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抄録

Malassezia はヒト皮膚常在真菌であるが,癜風,脂漏性皮膚炎,マラセチア毛包炎あるいはアトピー性皮膚炎の原因または増悪に関与する.現在,Malassezia 属には14菌種が存在するが,そのうちの2菌種,M. globosa および M. restricta は疾患にかかわらず優位に定着している.アトピー性皮膚炎患者皮膚の真菌叢を rRNA クローンライブラリー法を用いて網羅的に解析したところ,重症度ごとにクラスターを形成した.したがって,皮膚真菌叢はアトピー性皮膚炎の重症度を反映すると考えられる.また,外耳道および足底部の Malassezia 叢は,頭頸部,体幹あるいは四肢とは異なる菌叢を形成する.本稿では,Malassezia の菌叢解析に関する最近の知見についてレビューした.

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© 2013 日本医真菌学会
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