日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
潰瘍性大腸炎治療中にcalcineurin-inhibitor induced pain syndrome(CIPS)を合併した1例
只野 敏浩高橋 広喜菅原 かおり杉村 美華子岩渕 正広真野 浩鵜飼 克明田所 慶一森 芳正
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2013 年 110 巻 10 号 p. 1783-1789

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抄録

23歳,女性.ステロイドに抵抗性の潰瘍性大腸炎に対しタクロリムス(TAC)を投与した.再燃症状は改善を示したが,TAC投与16日目に突然下肢の疼痛が出現し歩行困難となった.MRIにて骨髄浮腫を認めカルシニューリン阻害薬誘発疼痛症候群(CIPS)を疑いTACを中止したところ約4週目に下肢痛は消失した.潰瘍性大腸炎治療中にCIPSをきたした1例を経験したので報告する.

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© 2013 (一財) 日本消化器病学会
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