日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
術前診断が可能であった中部胆管原発のいわゆる癌肉腫の1例
星野 崇長沼 篤高木 均小板橋 絵理坂本 直美乾 正幸相馬 宏光工藤 智洋石原 弘小川 晃水出 雅文
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キーワード: 胆管, 癌肉腫, 胆管生検
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2013 年 110 巻 2 号 p. 263-270

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抄録

73歳,男性.心窩部痛,発熱にて近医を受診し,肝障害を指摘され入院した.入院後に急性閉塞性化膿性胆管炎をきたし当院へ搬送となり,内視鏡的にドレナージを行い改善した.後日施行した経乳頭的胆管生検により胆管癌肉腫の診断となり,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行したが,術後4カ月で再発により永眠された.術前に診断し得た胆管癌肉腫はまれであり,胆管生検の有用性を示す症例と考えられた.

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© 2013 (一財) 日本消化器病学会
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