感染性心内膜炎と髄膜炎を合併したWhipple病の1例

渡邉 大輔; 垣本 哲宏; 児玉 健太; 池原 伸直; 大塚 和朗; 御子神 哲也; 木村 聡; 福地 邦彦; 金城 福則; 工藤 進英

doi:10.11405/nisshoshi.110.998

症例報告

感染性心内膜炎と髄膜炎を合併したWhipple病の1例

渡邉大輔, 垣本哲宏, 児玉健太, 池原伸直, 大塚和朗, 御子神哲也, 木村聡, 福地邦彦, 金城福則, 工藤進英

著者情報

渡邉大輔
昭和大学横浜市北部病院消化器センター
垣本哲宏
昭和大学横浜市北部病院消化器センター
児玉健太
昭和大学横浜市北部病院消化器センター
池原伸直
昭和大学横浜市北部病院消化器センター
大塚和朗
昭和大学横浜市北部病院消化器センター
御子神哲也
昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科
木村聡
昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科
福地邦彦
昭和大学病理学臨床病理診断部門
金城福則
琉球大学医学部付属病院光学医療診療部
工藤進英
昭和大学横浜市北部病院消化器センター

キーワード: Whipple病, 内視鏡, 診断, 治療, PCR法

ジャーナルフリー

2013 年 110 巻 6 号 p. 998-1006

DOI https://doi.org/10.11405/nisshoshi.110.998

詳細

抄録

症例は36歳女性．主訴は嘔吐，下痢．著明なるい痩を認め，上・下部内視鏡検査で十二指腸下行部，終末回腸に絨毛萎縮，粗造粘膜を認めた．同部からの生検病理所見は，Whipple病に典型的であった．診断後，Ceftriaxoneを2週間投与し，その後Sulfamethoxazole/Trimethoprim（ST合剤）を投与した．経過中に感染性心内膜炎，髄膜炎を併発し治療に難渋したが，適切な抗菌薬を追加投与することで軽快した．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）