食品衛生学雑誌
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分散固相および固相カートリッジカラムを用いたLC-MS/MSによる食肉中の動物用医薬品一斉分析法
山口 貴弘柿本 健作永吉 晴奈山口 瑞香起橋 雅浩梶村 計志山本 容正
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2013 年 54 巻 4 号 p. 290-297

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抄録

分散固相および固相カートリッジカラムを用いたLC-MS/MSによる食肉中の動物用医薬品一斉分析法を開発した.試料に85%アセトニトリル水溶液を加えて分析対象成分を抽出し,ODS分散固相およびポリマー系固相カートリッジカラムを用いて精製を行った.牛肉,豚肉,鶏肉を用いて添加濃度(0.002 μg/g,0.01 μg/g)での妥当性評価を実施した.その結果,動物用医薬品妥当性評価対象70成分に対し,牛肉が64成分,豚肉が58成分,鶏肉が49成分で妥当性ガイドラインの目標値を満した.各動物用医薬品の定量下限は0.001 μg/gまたは0.005 μg/g であった.本法により牛肉,豚肉および鶏肉の各残留基準値を満たし,かつ妥当性ガイドラインの目標値を満たした動物用医薬品は40成分であった.

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© 2013 公益社団法人 日本食品衛生学会
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