2011 年 5 巻 2 号 p. 119-126
設備管理システムによる建物のグリーン化を促進するには,システムの生産性や維持管理に関する課題を克服しなければならない.我々は,この課題を解決させるために,設備情報アクセスプロトコル (FIAP:Facility Information Access Protocol) の構想を描いた.FIAPでは,2段階のシステム設計・実装により設備管理システムを構築するようにすることで,生産性を高くし,維持管理も行いやすいものとなっている.FIAPでの設備管理システムの構成法,FIAPの運用状況についても解説し,標準化の意義や取組みについてもまとめる.