日本薬理学雑誌
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特集:パッチクランプ
パッチクランプ
若森 実
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2006 年 128 巻 6 号 p. 365-368

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抄録

形質膜上に存在するイオンチャネルやトランスポーターは創薬の標的となるとともに,薬物の副作用の標的となる可能性もある.イオンチャネルやトランスポーターの機能を中心に研究する時,パッチクランプ法は強力な研究手法であり,開発以来瞬く間に薬理学分野の主要な研究手法のひとつとなった.分子生物学的手法によるイオンチャネルやトランスポーターの同定とその発現実験,スライス標本への応用でパッチクランプ法の重要性はますます高まっている.パッチクランプ法にはwhole-cell法(conventional法とperforated法)とsingle-channel法(cell-attached法,inside-out法とoutside-out法)があり,各測定法の利点と欠点を踏まえたうえで,目的により使い分ける必要がある.

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© 2006 公益社団法人 日本薬理学会
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