日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
第51回日本老年医学会学術集会記録〈若手企画シンポジウムI(臨床系):Lifelong diseaseとしての動脈硬化〉
3.80歳以上の高齢者の動脈硬化―非侵襲的評価と危険因子の解析から
高田 淳西永 正典宮野 伊知郎土居 義典
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2010 年 47 巻 3 号 p. 198-201

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抄録

中年から壮年期を中心に,動脈硬化性疾患の危険因子については,評価・管理についての見解はほぼ一致している.一方,高齢者,特に80歳以上に関する危険因子の検討は少なく,その意義についても全てが明らかにされているわけではない.近年,頸動脈エコーや脈波速度(PWV)などの非侵襲的検査法を広く健診に取り入れ,高齢者での検討も可能になってきている.我々も,高感度CRPを含む各種危険因子と頸動脈内膜中膜複合体壁厚Intima-Media Thickness(IMT),あるいはPWVと生命・機能予後との関連などについて,地域在住高齢者を中心に,特に80歳以上での危険因子の評価と意義について検討しており,その結果を含めて概説する.

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© 2010 一般社団法人 日本老年医学会
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