2004 年 3 巻 2 号 p. 161-164
宿根スイートピー(Lathyrus latifolius L.)の‘ピンクパール’を1~7月に順次播種し育ててきた苗を8月20日に一斉に定植,整枝した後,同時に長日処理(16時間日長)を開始し,最低気温5℃の温度条件下で栽培して,年内開花の可能性を検討した.その結果,いずれの播種時期の苗でも年内に開花がみられ,3月以前の播種時期のものでは,定植当年内に株当たり3本前後の切り花を得ることができた.さらに,早く播種したものほど開花が早くなり,花柄がより長く,花序当たりの花数もより多くなることが分かった.また,播種時期が異なる苗の間で1番花の着花節位に差がみられなかった.