2008 年 7 巻 5 号 p. 201-206
NOxや粒子状浮遊物質(SPM)等の環境汚染物質の測定点は離散的であり、かつ一部に偏っているので、環境汚染物質の広がりを見るための分布図をなだらかに表現することは難しい。環境汚染物質の分布を見るためには分布図の作成は不可欠であるので、欠測データ集合を扱う神経回路網法CQSAR:Compensation Quantitative Structure-Activity Relationshipsを用いて格子点上のデータ補完を行い、そのデータを用いて環境汚染物質の分布図を書くことを試みた。その結果、SPMの分布に関して、実用上問題のない精度でなだらかな分布図を書くことが可能であることが判った。