2009 年 8 巻 3 号 p. 119-126
Basis Quantum Monte Carlo(BQMC)法を用いて1次元と3次元の調和振動子内における2個のフェルミ粒子の系の基底状態の計算を行った。従来より広く利用されている拡散量子Monte Carlo法では、用いる節面の情報を事前に与えるためのガイド関数を利用するが、BQMC法ではこのガイド関数を用いることなしに、反対称性の問題を持つ系の計算を行うことができた。また、BQMC法において、いくつか異なるエネルギー計算手法を用いて平均エネルギーを求め、BQMC法による基底状態のエネルギー計算精度を比較した。