医仁会武田総合病院心臓血管外科
京都桂病院心臓血管センター
2009 年 38 巻 3 号 p. 205-207
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胸水濾過濃縮再静注法が有効であった術後大量乳糜胸症例を経験した.症例は73歳,男性.遠位弓部大動脈瘤に対し下行大動脈人工血管置換術を施行した.第4病日に乳糜胸水を認めたため低脂肪食,中心静脈栄養への変更を行ったが改善しなかった.さらに絶食としオクトレオチドの投与を併用したが軽快しなかった.結局,胸管結紮術を施行し軽快したが,保存的療法中に胸水濾過濃縮再静注法を行い,患者の全身状態を良好に保つことができた.
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