日本臨床麻酔学会誌
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臨床で活躍する麻酔科医のためのモニタリング最新情報
貝沼 関志
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2007 年 27 巻 3 号 p. 225-233

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抄録

  手術室だけでなく救急集中治療領域でも働く麻酔科医のために, 急性期モニタリングの最近の進歩を中心に概説する. 比較的新しい情報として, 吸入および静脈麻酔薬濃度モニタリング, 運動誘発電位 (MEP) モニタリング, 尿酸素分圧モニタリング, 肝静脈血酸素飽和度モニタリング, 連続心拍出量モニタリング, 持続血糖モニタリング, 麻酔中の中枢神経系モニタリングの最近の進歩について述べる. さらに, 救急集中治療領域で最近広く行われている頭蓋内圧モニタリング, 腹腔内圧モニタリング, 活性型トロンボエラストグラフィーについても述べる. 麻酔・救急集中治療分野は, 本質的に急性期の患者を絶え間なく診療するという性格をもっており, 今後のモニタリング技術の開発と進歩の中枢部分を担うことが期待される.

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© 2007 日本臨床麻酔学会
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