2008 年 28 巻 4 号 p. 578-582
小児心臓麻酔は, 小児麻酔と心臓麻酔の両方の高い知識を必要とする難易度の高い麻酔の一つである. 先天性心疾患を中心とした小児心臓手術においては, 基本に忠実な周術期管理が重要であり, 肺血管抵抗 (PVR) をコントロールすることが, 最も患者の状態を良くする近道である. 今後adult congenitalの増加に伴い, 再心臓手術や他疾患手術の増加が見込まれる. 今まで小児心臓手術にかかわらなかった麻酔科医も, 先天性心疾患の血行動態を理解する必要がある.