日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第28回大会 パネルディスカッション—IV PCA・持続注入法による術後鎮痛—
ブプレノルフィン持続皮下注入法による術後疼痛管理
飯田 豊鬼束 惇義片桐 義文
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2010 年 30 巻 1 号 p. 36-39

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抄録

  当科では, 消化器外科手術後疼痛管理をブプレノルフィン持続皮下注入 (Bu皮下注) で施行している. 従来施行してきたモルヒネ持続硬膜外注入 (Mo硬膜外注) と比較検討したところ, 鎮痛効果, 補助鎮痛薬使用回数, ガス排泄までの日数には差を認めなかった. 膀胱内留置バルーン抜去までの日数はBu皮下注の方が短かった. 帰室時PaCO2はMo硬膜外注の方が高値であった. Bu皮下注でみられた副作用は投与中止により速やかに軽快した. Bu持続皮下注入は手技的にも簡便で安全であり, 呼吸抑制も少ないため有用な術後疼痛管理法である.

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© 2010 日本臨床麻酔学会
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