日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会第29回大会 シンポジウム ─神経ブロック 超音波ガイドの現状と今後の領域─
超音波ガイド下胸部傍脊椎ブロックの現状と今後
佐藤 雅美白神 豪太郎廣田 喜一福田 和彦
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2010 年 30 巻 7 号 p. 943-951

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抄録

  胸部傍脊椎ブロック(tPVB)は,傍脊椎腔に局所麻酔薬を投与することにより,片側多分節に脊髄神経と交感神経を遮断する手技である.tPVBの鎮痛効果は胸部硬膜外ブロックとほぼ同等であり,近年,片側の呼吸器・乳腺外科手術時の鎮痛方法としてよく用いられるようになってきた.tPVBには気胸などのリスクがあるが,超音波ガイド法の導入により安全で確実な手技となることが期待される.乳癌手術におけるわれわれの検討結果では,超音波ガイド下tPVBを併用するmonitored anesthesia careは,全身麻酔よりも麻酔後の回復の質が優れ,迅速である.

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© 2010 日本臨床麻酔学会
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