静脈経腸栄養
Online ISSN : 1881-3623
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ISSN-L : 1344-4980
原著
クローン病におけるsubjective global assessmentとアウトカム
佐々木 雅也丈達 知子栗原 美香岩川 裕美柏木 厚典辻川 知之安藤 朗藤山 佳秀
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キーワード: SGA, クローン病, アウトカム
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2007 年 22 巻 2 号 p. 189-194

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抄録

【はじめに】クローン病症例の入院時SGAによる評価と疾患活動度、治療のアウトカムとの関連について検討した。
【対象及び方法】2004年1月より2005年12月までに滋賀医科大学消化器内科にて入院治療された27例(男性19例女性8例、平均年齢30.7歳)を対象とした。入院時のSGAは、栄養状態良好(A判定)10例、中等度の栄養障害(B判定)11例、高度の栄養障害(C判定)6例であった。
【結果】CRP値、IOIBDアセスメントスコア、CDAIはB判定群、C判定群で有意に高値であった。TPN施行率、手術施行率もB判定、C判定群で有意に高率であり、在院日数もB判定、C判定群で有意に長かった。
【考察】クローン病入院時SGAによる評価は、疾患活動度とよく相関した。またTPN施行率、手術施行率、在院日数と有意な関連があり、疾患予後の推定に有用であった。

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© 2007 日本静脈経腸栄養学会
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