土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
和文論文
動的クラック進展解析による重力式コンクリートダムの耐震安全性評価
木全 宏之藤田 豊堀井 秀之
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 2005 巻 787 号 p. 787_137-787_145

詳細
抄録

重力式コンクリートダムについて, 動的クラック進展解析を適用した大規模地震時の耐震安全性評価を行った. ダム堤体のクラック発生, 進展挙動には減衰特性が大きな影響を及ぼすことが指摘されていることから, 始めに既往の模型振動実験結果と動的クラック進展解析結果を比較することにより, 適切な減衰特性の評価方法について検討した. また, 実規模ダムモデルについて動的クラック進展解析を実施し, 大規模地震時のクラック発生, 進展挙動を把握した. さらに, 入力地震動の加速度レベルを変化させた動的クラック進展解析を実施し, クラック進展長に関して新たにリガメント残存率を定義した上で, クラック貫通破壊に対する定量的な耐震安全性評価を試みた.

著者関連情報
© 2005 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top