日本透析医学会雑誌
Online ISSN : 1883-082X
Print ISSN : 1340-3451
ISSN-L : 1340-3451
症例報告
サイトメガロウイルス感染性腸炎をきたした透析患者の1例
沼倉 一幸小田嶋 傑小田嶋 千枝子佐々木 智美中村 勇美子小田嶋 明子小川 伸和泉 奈保子
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 42 巻 3 号 p. 259-263

詳細
抄録

症例は74歳,女性.2004年より血液透析中であったが,2008年1月下旬より,右下腹部痛が出現し,当科に入院した.入院当初,虚血性腸炎と考え治療を行ったが,症状の改善が得られなかった.大腸粘膜生検でサイトメガロウイルス(CMV)感染性腸炎と診断し,ガンシクロビル投与で症状は速やかに改善した.虚血性腸炎の鑑別診断としてCMV感染性腸炎も考慮する必要があると考えられた.

著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本透析医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top