2001 年 27 巻 2 号 p. 149-152
組換え体による産生タンパク質のC末端部アミノ酸配列の健全性を容易に確かめる手法について検討した.まず,産生タンパク質をプロテア-ぜによる特異的分解でペプチド断片にした後,C末端部ペプチドに対する抗ペプチド抗体で対象ペプチドを精製し,それをHPLCで分析した.その定量結果からC末端部ペプチドの健全性と,試料中の産生タンパク質量を求めることができた.N末端部のアミノ酸配列解析法との組み合わせによって,組換え体産生タンパク質の健全性と定量を簡便に行える.