西日本皮膚科
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症例
乳児に発症した汎発性環状肉芽腫の1例
 
小泉 裕子田畑 伸子奥山 隆平相場 節也
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2006 年 68 巻 5 号 p. 504-507

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抄録

7ヵ月,女児。初診の約1ヵ月前より,両下腿に米粒大の皮疹が出現し,徐々に四肢に拡大してきた。病理組織所見では,類上皮細胞,多核巨細胞,リンパ球からなる肉芽腫が認められた。膠原線維間にムチン沈着が認められた。以上より汎発性環状肉芽腫と診断した。生検後,皮疹は消退してきている。本症例は本邦でのこれまでの報告の中で最年少であった。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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