西日本皮膚科
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症例
フレーキング現象によって生じた縺れ毛
――形態学的解析とX線元素分析――
山崎 亜矢子山田 七子吉田 雄一山元 修大藤 聡
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2009 年 71 巻 4 号 p. 405-407

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抄録

39歳,女性。初診の3ヵ月前から頭頂部に脱毛斑が出現し,徐々に拡大した。近医受診前夜,洗髪中に髪の毛が絡まりほぐれなくなったため当科に紹介された。絡まった毛髪を実体顕微鏡で観察すると毛髪表面に白い結晶状物質が不規則に分布付着し,走査型電子顕微鏡による観察ではキューティクルが毛の表面から浮き上がり逆立ったような像を呈していた。エネルギー分散型X線分析では,毛髪表面に異常成分は検出されなかった。不適切なヘアケア(毛髪の手入れ)によって生じたものと思われた。

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© 2009 日本皮膚科学会西部支部
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