西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
統計
島根県立中央病院における2007~2009年の褥瘡対策の現状と褥瘡の予後
金子 栄高塚 純子三原 祐子高垣 謙二西村 恭子
著者情報
ジャーナル 認証あり

2011 年 73 巻 5 号 p. 523-526

詳細
抄録

島根県立中央病院にて主に褥瘡がある患者をほぼ毎週水曜日に回診して得られた実態を報告する。褥瘡回診にて診察した患者の平均年齢は76.2歳で,男女比3:2,1ヵ月あたり平均53名で新規患者は平均20名であった。その予後は治癒42%(平均診察日数15.6日),死亡19%(同26.1日),転院20%(同33.7日),退院19%(同16.3日)であった。死亡例が多いのは救命救急科にての褥瘡発生報告が多いのが要因の一つと考えられた。回診を通した褥瘡の処置,指導,褥瘡患者のデータの集計により褥瘡対策への認識が高まり,褥瘡管理加算は約4倍の算定数となった。

著者関連情報
© 2011 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top