整形外科と災害外科
Online ISSN : 1349-4333
Print ISSN : 0037-1033
ISSN-L : 0037-1033
上腕骨近位端骨折における髄内釘及びlocking plateを用いた治療成績
石橋 勝彦花石 源太郎中井 健一郎永島 雅人田中 宏明
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 58 巻 4 号 p. 604-608

詳細
抄録

Locking機構をもつplate及び髄内釘が近年開発されたことにより,上腕骨近位端骨折に対する治療成績は向上し,ともに良好な治療成績が諸家より報告されている.当院では2003年1月~2006年3月まで上腕骨近位端骨折に対し手術を施行した全11症例に対し,locking機構をもつ髄内釘を骨折型に関係なく使用し,2006年4月~2008年3月までの期間手術を施行した全10症例に対し,locking plateを使用し治療を行っていた.髄内釘及びlocking plateによる治療成績をX線写真にて骨癒合,内反転位,screwのcutout,backoutの有無について,臨床症状では,疼痛の有無と可動域について後ろ向きに比較検討したところ,cutout率に有意差を認めたが,臨床症状に差を認めず治療成績はほぼ同等に良好と考えられた.

著者関連情報
© 2009 西日本整形・災害外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top