整形外科と災害外科
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上腕骨近位端骨折に対するロッキングプレートの術後成績
西野 雄一朗鳥越 雄史染矢 晋佑山口 貴之前田 和成岡野 邦彦本川 哲
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2011 年 60 巻 1 号 p. 41-45

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抄録

上腕骨近位端骨折に対してロッキングプレートを用いて骨接合術を行った症例の術後成績について検討したので報告する.対象は2007年9月から2009年11月に手術を行った9例で,男性1例,女性8例,平均年齢61.3(38~76)歳であった.骨折型はAO分類でtype A3:2例,type B1:2例,type B2:2例,type C1:2例,type C2:1例であった.手術はdeltopectral approachで行い,プレートはPHILOSプレートを用いた.全例で骨癒合を認めたが,術後2例に大結節の上方転位を認めた.術後合併症は感染を1例,CRPSを1例に認めた.最終観察時のJOA scoreは平均79.7(59~97)点であった.ロッキングプレートは粉砕骨折に対しても強固な安定性が得られ有用であるが,解剖学的整復とともにプレートの適切な位置への設置が重要と思われた.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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