整形外科と災害外科
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脛骨粗面剥離骨折の1例
 
井上 知久島内 卓中河原 修本松 伸一綾 宣恵小林 靖幸江口 正雄
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2011 年 60 巻 3 号 p. 536-539

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抄録

今回我々は,ランニング中に受傷した脛骨粗面剥離骨折の1例を経験した.骨折型はWatson-Jones分類type3であった.関節鏡ではACL付着部前方に骨折線を認め,ACL前内側線維の緊張が低下していたが,前方引き出しテストでの全体の緊張は十分保たれていた.手術はcortical screwによる観血的整復固定を行い,術後経過は良好である.受傷機転は膝屈曲・下腿固定の状態で,大腿四頭筋が急激に収縮したためと考えられた.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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