日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
上部消化管狭窄をきたした多発性骨髄腫続発性アミロイドーシスの1例
山根 建樹中村 眞内山 幹石井 隆幸櫻井 俊之松永 和大古谷 徹小井戸 薫雄大村 光浩加藤 智弘藤瀬 清隆小林 正之
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 102 巻 9 号 p. 1176-1182

詳細
抄録

症例は54歳,男性.嘔気,嘔吐,体重減少のため入院となった.上部消化管検査にて胃遠位幽門部の狭窄がみられ,生検でアミロイドーシスが認められ,諸検査から多発性骨髄腫および続発性全身性アミロイドーシスと診断された.心,呼吸不全のため死亡し,病理解剖が施行された.消化管壁への広汎なアミロイド沈着とそのための壁の肥厚がみられ,胃遠位幽門部から十二指腸球後部にかけては特に肥厚が著明で内腔が狭小化していた.

著者関連情報
© 2005 (一財) 日本消化器病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top