日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
経過観察中に出血,壊死をともなったtelangiectatic FNHの1例
町田 卓郎平山 眞章堀田 彰一萩原 誠也碇 修二加藤 貴司佐々木 清貴黒瀬 龍彦中村 英明加賀谷 英俊目黒 高志阿部 元輝山口 晃司藤田 美芳森田 高行高橋 利幸
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キーワード: telangiectatic FNH, FNH, 出血, 壊死
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2008 年 105 巻 6 号 p. 847-853

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抄録

症例は42歳男性.平成16年10月肝外側区域に約10cm大の腫瘍を認め,限局性結節性過形成(FNH)の診断にて経過観察されていた.平成18年3月心窩部痛,背部痛,発熱が出現し当院受診.腫瘍内部に出血壊死部分を認め,肝外側区域切除術を行った.組織学的にtelangiectatic FNH(T-FNH)と診断された.T-FNHは,出血壊死をきたす可能性もあることを認識した上で経過観察することが重要と考えられた.

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© 2008 (一財) 日本消化器病学会
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