日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
イリノテカン,シスプラチン併用療法により病理学的著効が得られた胃内分泌細胞癌の1例
桐島 寿彦吉波 尚美円居 明子松田 昌悟高井 孝治元好 貴之山下 靖英高顯 純平新谷 弘幸水本 雅己吉川 敏一
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2009 年 106 巻 11 号 p. 1616-1624

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抄録

症例は65歳男性.2007年6月に心窩部痛,体重減少にて当院受診.胃前庭部の後壁に2型腫瘍を認め病理組織検査で胃内分泌細胞癌と診断した.多発性リンパ節転移,肝転移を認めたため,イリノテカン,シスプラチン併用療法を3コース行ったところ原発巣PR,転移巣CRで総合PRと評価した.胃切除術を行ったが切除標本に腫瘍細胞の残存を認めず病理学的著効と判断した.術後1年以上経過しているが無再発生存中である.

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© 2009 (一財) 日本消化器病学会
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