日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
gemcitabine,S-1併用療法が著効し,治癒切除にいたった巨大な進行胆嚢癌の1例
瀧田 麻衣子岩崎 栄典鳩貝 健岸野 竜平関 恵理泉谷 幹子前田 憲男中澤 敦水城 啓半田 寛下山 豊向井 清樋口 肇高石 官均日比 紀文塚田 信廣
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2011 年 108 巻 7 号 p. 1263-1270

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抄録

症例は57歳の男性,十二指腸,大腸,肝臓へ直接浸潤と,多発リンパ節転移をともなった進行胆嚢癌であった.gemcitabine(GEM)+S-1併用療法を開始した.6コース後に部分奏効と診断し,10コース後に拡大胆嚢摘出術を施行した.病理検査では底部よりに5×3mmの範囲で低分化腺癌が残存するのみであった.進行胆嚢癌に対してGEM+S-1併用療法が有用であった症例を経験したので報告する.

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© 2011 (一財) 日本消化器病学会
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