日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
症例報告
選択的動脈内カルシウム注入試験で局在診断し核出術を施行したMEN-1型にともなう十二指腸ガストリノーマの1例
庄司 広和黒木 実智雄中野 絵里子平本 圭一郎松村 吉史三浦 敦司菊地 義文平川 秀紀松田 幹夫
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2011 年 108 巻 1 号 p. 80-87

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抄録

症例は50歳代,男性.上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に粘膜下腫瘍が認められた.血清ガストリン値は1400pg/mlと高値であった.選択的動脈内カルシウム注入試験により膵頭十二指腸領域にガストリノーマが局在すると判断し,十二指腸下行脚内の粘膜下腫瘍を摘出した.MEN-1遺伝子変異の検索を行ったところ1塩基欠失が認められた.術後3年が経過しているが,無再発生存中である.

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© 2011 (一財) 日本消化器病学会
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