日本消化器病学会雑誌
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Print ISSN : 0446-6586
症例報告
粘膜内に限局した直腸肛門部悪性黒色腫の1例
伊藤 貴洋近藤 昭信田中 穣長沼 達史橋本 章河俣 浩之伊佐地 秀司
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2012 年 109 巻 3 号 p. 435-441

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抄録

67歳女性.近医で直腸に隆起性病変を指摘され,大腸内視鏡検査で直腸に7mmの黒色隆起性病変と周囲粘膜の黒色変化を認め,生検で悪性黒色腫と診断され当科紹介となった.術前画像からは深達度Mと診断した.局所切除も考慮したが,根治性を考慮し腹会陰式直腸切断術を施行した.病理所見では腫瘍部と周囲粘膜内にHMB-45染色陽性の異型細胞を認めたが粘膜内に限局していた.現在1年6カ月無再発生存中である.

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© 2012 (一財) 日本消化器病学会
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