日本消化器病学会雑誌
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症例報告
腸管嚢腫様気腫症の診断における大腸3D-CTの有用性―当院の5例の検討から―
加藤 貴司鎌田 晶義中川 宗一藤澤 良樹町田 卓郎碇 修二佐々木 清貴山田 裕人加賀谷 英俊中村 英明目黒 高志堀田 彰一
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2012 年 109 巻 4 号 p. 615-623

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抄録

腸管嚢腫様気腫症(PCI)の5例に大腸3D-CTを施行した.VC像にて腸管内腔の隆起性病変が描出され,axial像やMPR像にて腸管壁内の気体を確認し得たためPCIの確定診断に結びついた.大腸内視鏡検査では指摘できなかった漿膜側の病変も評価し得た.また注腸類似画像にて正確な部位診断が可能であった.大腸3D-CTは存在診断,部位診断そして確定診断が可能であり,PCIに対する診断的有用性が高い.

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© 2012 (一財) 日本消化器病学会
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