理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
研究論文
四つ這い位で行う四肢の挙上運動が腰部脊柱起立筋の活動におよぼす影響
小野 武也吉田 京子赤塚 清矢南沢 忠儀宮崎 純弥大島 扶美
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2004 年 19 巻 2 号 p. 111-114

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抄録

本研究は若年女子と高齢女子が行う四つ這い位での四肢挙上運動が背筋筋力増強のための有効な負荷量であるのかどうかについて筋電図を用いて検証した。その結果,背筋の最大伸展筋力は有意に若年女子が高齢女子を上回っていた。また,四肢挙上時の背筋の筋活動は,若年女子では最大で26.6±13.2%,高齢女子では最大で80.7±33.2%であった。このことから,四肢挙上運動は高齢女子の背筋筋力増強運動には有効な負荷量であるが,若年女子に対しては有効な負荷量とは言い難いものであった。今後は背筋の筋力増強運動を行う場合,筋電図などを用いた評価に基づく運動強度を考慮した運動処方が必要と思われた。

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© 2004 by the Society of Physical Therapy Science
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