高知大学海洋生物教育研究センター
西日本科学技術研究所
株式会社かねふく
たかはし河川生物調査事務所
2006 年 72 巻 6 号 p. 1057-1067
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2000~2003 年の 4 期にわたり,土佐湾において,アユ仔魚の分布および食性を調査し,それらの生残要因の解明を試みた。仔魚は,河川水の影響を強く受け,水平的には距岸 3 km 以内に,鉛直的には主に表層に分布していた。仔魚は,主にカイアシ類ノープリウスで環境中に多い種類を摂餌していた。平均摂餌率は卵黄嚢期でも 40.8~47.9% であり,発育が進むにつれ上昇した。これらのことから,接岸するまでの仔魚の生残にとって,沿岸近くでの集積程度と餌密度が重要であることが示唆された。
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