肺癌
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肺癌の気管支鏡所見の検討
平島 智徳木村 孝文平田 奈穂美西村 純子松本 武敏福田 浩一郎田中 不二穂岳中 耐夫志摩 清
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1991 年 31 巻 4 号 p. 467-472

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抄録

原発性肺癌143例: 腺癌66例, 扁平上皮癌49例, 小細胞癌28例について気管支鏡所見により組織型の鑑別が可能か検討した.その結果, 組織鑑別には色調, 血管怒張, 軟骨輪消失, 閉塞が有力であり, 扁平上皮癌は蒼白と閉塞所見が, 腺癌は発赤所見が, 小細胞癌は血管怒張と軟骨輪消失, 発赤蒼白混合所見など多彩な所見を呈する傾向が認められた.しかし各組織型で気管支鏡所見がオーバーラップする部分も多かった.

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