1993 年 33 巻 7 号 p. 1011-1016
1978年から1991年までの間に, 兵庫医科大学第三内科に入院し, 多剤併用化学療法を施行した, 前治療のないSCLC94例における5年以上生存例について検討した. Coxの比例ハザードモデルによる多変量解析では臨床病期 (LD/ED), 血清NSE, 血清LDHが有意な予後因子であった. また5年以上生存例は5例 (5.3%) あり, 全例LDで, NSE, LDHは低値を示し, PSは0から1であった. また化療効果はCR3例, PR1例, NC1例であった.