肺癌
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18歳女性に発症した肺癌の1例
森川 洋匡平井 隆山中 晃小西 二三男
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2003 年 43 巻 6 号 p. 735-738

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抄録

背景. 40歳未満の若年者原発性肺癌は稀である. その頻度は全肺癌の3%前後に過ぎないとされている. 今回我々は18歳女性の肺癌症例を経験したので報告する. 症例. 18歳女性. 検診で胸部X線上右肺野に異常陰影を指摘された. 気管支鏡検査で確定診断が得られなかったため, 診断, 治療目的に手術を施行した. 術中迅速診断で肺癌の診断が得られたため右上葉切除術を施行することとなった. 肺胞壁を置換性に進展する高分化型乳頭状腺癌の所見が得られた. 病理病期はpT1N0M0 Stage IAであった. 術後1年経過した現在再発は認められない. 結論. 若年者であっても疑わしい症例では積極的に検査を行い, 診断がつかない場合は開胸生検を施行する必要があると考えられた.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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