米国の鍼灸師免許は州における開業免許であり、独自の州試験を行っている州とNCCAOMの試験を代用する州がある。日本のはり師、きゅう師免許取得者は、NCCAOMの試験を受験可能であり、カリフォルニア州試験のためには300時間の漢方薬の単位を履修する必要がある。現在米国で一般化されたクリーン・ニードル・テクニークでは、鍼体を触ることが禁じられており、1施術個所に1本の鍼を使用することになっている。北カリフォルニアにおける鍼灸の患者層は、整形外科領域の疾患以外にストレスや虚脱感、急性病、難病が含まれている。米国における鍼灸療法への健康保険適用は多くない。しかし、鍼灸療法の料金が、一般医療に比べて安いこともあり、自費診療の患者数が非常に多い。鍼灸に対する社会の評価は年毎に高くなって来ている。