土木学会論文集
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赤土流出防止を目的としたろ過型沈砂池に関する研究
原 久夫
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2004 年 2004 巻 771 号 p. 71-79

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抄録

沖縄県における赤土流出防止対策工法のひとつとして, ろ過型沈砂池による赤土濁水処理法がある. 本法は, 用地が確保できれば施工性, 経済性に優れ, 広く用いられてきた主要な対策工法であるが, 赤土濁水透過によってろ過層が目詰まりし, ろ過能力の低下があるにもかかわらず, 十分な透水性やろ過能力を確保できる期間について不明確である問題点があった. 本研究は, 赤土濁水を対象としたろ過層のろ過特性について, 最新の実験結果やその結果を利用した新しいろ過型沈砂池容量の設計法について述べるものである. 提案する設計法では, 従来法では対応できないいろいろな設計条件を考慮したろ過型沈砂池容量の設計が可能となる. またろ過型沈砂池の使用限界を規定する限界透水係数による管理法について述べる.

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