抄録
血小板は, anaphylactic shockに中心的役割を果たす細胞の一つである.1960年ごろから抗体感作白血球に抗原を作用させると, 血小板からhistamineを遊離させるなんらかのfactorが産生することが示唆されていたが, 1972年Benvcnisteらは, IgE抗体で感作したウサギbasophilが, 抗原刺激によって血小板の形態変化, 凝集, 分泌を起こさせる低分子物質を産生することを認め, platclet activating factor (PAF) と命名した.