表面科学
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分離法としてのフローテーション
若松 貴英
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1991 年 12 巻 1 号 p. 28-33

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抄録

各種選鉱法の中で現在もっとも重要となっているフローテーション法 (浮遊選鉱法又は浮選法とも言う) について, まずこの方法が鉱物表面の疎水性あるいは親水性の差異を利用した分離法である事を示した。実操業では鉱物表面の疎水性あるいは親水性の制御は捕収剤及び抑制剤などによって行われるが, 特に一般に使用されている捕収剤を中心にしてその他の浮選剤の作用及びその代表的試薬を説明した。最後に簡単に浮選機に触れ, 次いで数種の有用鉱物を含有する複雑な鉱石が選鉱工場において如何に処理されているかについて, 実例を2件挙げて説明した。特にここでの説明では, 前述した浮選剤がいずれの鉱物を捕収あるいは抑制する為に使用するかについて焦点を当てている。

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