フラクタル幾何学を固体表面に適用すると実表面のラフネスが表面フラクタル次元で表わされる。表面フラクタル次元を実験的に決定するには, 分子サイズの異なる蒸気分子について吸着等温線を決め, BETプロットから単分子容量を得て, 109 (単分子容量) vs.log (分子占有面積) プロットをすればよい。このようにして得られた表面フラクタル次元は2から3の間の値をとる。表面フラクタル解析例として, 酸化鉄表面の水酸基をチタネート化すると表面フラクタル次元が大きくなる事とマイクロポーラスカーボンでの表面フラクタル次元決定上の問題が述べられている。