高温超電導体の応用分野としてシールドが話題となっている。本文ではシールドについての解説と, 超電導体の特長を生かすためには他の超電導を用いないシールドと比較することによりどのようなシールドに適用すべきかを述べている。この結論として人間の脳などの活動を知ることのできる生体磁気測定用シールドと, 強磁場を発生する超電導マグネットの漏洩磁場のシールドをあげ, これを実現するための技術課題について論じた。またこれら超電導シールドの実現のための古河電工での検討状況を紹介し, 種々実例を述べその実現可能性の大きいことを示した。