表面科学
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ローレンツ電子顕微鏡法による強磁性体の磁区観察
津野 勝重井上 雅夫
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1992 年 13 巻 9 号 p. 525-532

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抄録

 ローレンツ電子顕微鏡の三つのモード, ローレンツ-TEM (フレネルおよびフーコー法), DPCローレンツSTEM (位相差電子顕微鏡法) および, ローレンツ-SEM (タイプ-II磁気コントラスト) について概略を述べる。これら3方法を同一装置において実現するダブルギャップ対物レンズを作製した。このレンズによってこれまでは装置的問題から利用されることの少なかったフーコー法が見直され, また, タイプ-II磁気コントラストは微小領域の磁区観察に応用が拡がった。

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© 社団法人 日本表面科学会
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