表面科学
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貴金属超微粒子電極のモデル化と触媒作用
張 暁剛高須 芳雄
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1994 年 15 巻 7 号 p. 419-425

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抄録

平坦で細孔のない炭素質担体の表面に,真空蒸着法により白金あるいはパラジウム超微粒子を作製し,それを担持貴金属触媒電極のモデル電極として各金属超微粒子の触媒物性を調べた研究を紹介した。すなわち,各金属超微粒子のサイズに着目し,1)高分解能走査顕微鏡およびタッピングモード原子間力顕微鏡により観察した微粒子の形態と担持状態,2)電子分光法により観察した微粒子の電子帯構造,3)ボルタンメトリーにより評価した微粒子の水素の吸着・吸収挙動,水素電極反応,ギ酸および一酸化炭素の酸化反応挙動,などについて解説した。これらの研究の成果は,燃料電池用触媒電極の設計指針を与えるだけでなく,金属超微粒子の基礎物性の理解にも寄与すると考えられる。

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© 社団法人 日本表面科学会
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