表面科学
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2 光子光電子分光法
宗像 利明
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1994 年 15 巻 8 号 p. 501-506

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抄録

2光子光電子分光法は,レーザー光照射で表面の励起状態を生成し,さらにもう一つの光で励起状態からの光電子放出を観測する方法である。この方法では,価電子励起状態の分光測定を目的とするが,特に,表面に局在した準位が選択的に観測されることが特徴である。また,光源にはパルスレーザー光を使用するので,励起準位の緩和過程を実時間で測定することも可能である。ここでは,代表的な測定例を紹介するとともに,吸着分子の励起状態について報告する。

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© 社団法人 日本表面科学会
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