表面科学
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表面における分子線散乱
楠 勲
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1995 年 16 巻 9 号 p. 587-591

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抄録

表面とガスの相互作用を調べる目的で,分子線は1920年代から用いられてきた。その歴史を簡単に振り返ると共に,わが国の研究者の数少ない足跡をとどめ,分子線散乱とかかわる現象を,ヘリウム回折(弾性散乱),非弾性散乱,吸着・脱離に分類して平易に述べた。表面化学反応ではSi表面の炭化,窒化,酸化を例に,何が起きているかについてふれた。最近の国内での研究の活況についてもふれている。

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© 社団法人 日本表面科学会
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